【モデリング】 |
機能改良
- 主筋位置入力の改良
- 柱・大梁の主筋位置指定機能に「自動設定」を追加しました。
- 自動設定は、主筋径に応じて主筋位置テーブル(建物共通・応力設計プロパティ)を参照します。
- ただし大梁については、「自動設定(上)」と「自動設定(下)」を指定できます。
- マニュアル操作編→3.6.5(02) 応力設計条件(建物) 主筋位置
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【断面設計】 |
機能追加・仕様変更
- RC柱の必要成の検討
- 大梁主筋を折曲げ定着する場合、および、大梁主筋を通し配筋する場合に必要な柱成を検討する機能を追加しました。(これにより従来の概算値によるチェックは中止しました)
- 折曲げ定着の計算は公共標仕(H22)またはRC規準(2010)により、通し配筋の計算はRC規準(2010)によります。
- 必要柱成の検討指定は、RC柱の応力設計プロパティ設計条件タブで行い、検討条件を詳細に指定することも可能です。(デフォルトは内部判定)
- 検討結果は一次設計フェーズの「必要柱成一覧表」で確認でき、計算書にも出力可能です。
- 必要柱成を満足しない場合は補助メッセージ(A)をメッセージウインドウに出力します。
- マニュアル理論編→4.3.2 RC造柱の設計(10)大梁主筋の折曲げ定着および通し配筋による必要柱成の検討
- RC長柱の応力割増
- 建築基準法施行令第77条「柱の構造」の改正に伴い、RC柱の小径が支点間距離の1/15を満たさない場合の計算方法が告示(平23年433号)に示されました。
- Tではこれまで、同様の応力割増を行っていましたが、設計結果はNGとしていました。
- 今後は、小径が支点間距離の1/25(軽量コンクリートの場合は1/20)未満の場合にNGとなります。
- この変更に伴い、支点距離を上下の梁心間隔としていた不具合を内法長さに修正しました。
- マニュアル理論編→4.3.2 RC造柱の設計(9)長柱の応力割増
- かぶり厚さ内部計算
- 基礎スラブの下端には4cm、最下層スラブの下端には1cmのかぶり厚さを加算して断面設計をしていましたが、設計結果がわかりにくくなっていたので、かぶり厚の加算を中止しました。
- 地下外壁のかぶり厚さを外面・内面の平均値で断面設計していましたが、応力の向きに応じて使い分けるように変更しました。
- 現状、一般スラブ、柱、梁、耐力壁について最小かぶり厚さのチェックを行っていますが、それに加え、基礎スラブ・最下層スラブ・基礎梁の下端、土水圧を受ける壁の外面、独立基礎の各面についても、最小かぶり厚さのチェックを行うようにしました。
→デフォルト値のままでは、基礎スラブ・最下層スラブについて、かぶり厚さが不足します。適切なかぶり厚さを入力して下さい。
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【保有耐力】 |
ソルバー更新
- 解析ソルバーがHyperSD2.27から2.28に変更になりました。
- 構造設計システムに関連する改良
- 支点反力計算の方法を改良しました。これにより、支点の数が総節点数に対して少ないモデルでは、解析時間が大幅に短縮されます。
機能改良
- 柱梁耐力比図
- 保有耐力フェーズに柱梁耐力比図を表示する機能を追加しました。
- 柱と大梁について、危険断面位置の曲げ耐力値とメカニズム時のヒンジマーク、節点位置に柱梁耐力比(ΣcMu/ΣbMu)を表示します。
- マニュアル操作編→7.2.13 柱梁耐力比図
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